| QED―百人一首の呪 | |
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第9回メフィスト賞受賞作。
一時期はやった、資料丸写し系(わたしが勝手に命名)のミステリーですね。京極夏彦以来流行りましたね。
・あらすじ
百人一首カルタのコレクターとして有名な、会社社長・真榊大陸が自宅で惨殺された。一枚の札を握りしめて…。関係者は皆アリバイがあり、事件は一見、不可能犯罪かと思われた。だが、博覧強記の薬剤師・桑原崇が百人一首に仕掛けられた謎を解いたとき、戦慄の真相が明らかに
薬剤師でありながら、日本史や古典情報の宝庫である崇となぜか巻き込まれる奈々、そして崇の親友にしてジャーナリストの小松崎の三人がメインで話は進んでいきます。
警視庁の警部が叔父だという、小松崎が事件に足をつっこんで崇たちも事件の解決するため、百人一首の謎を解き明かす。
事件としての内容は大した量ではありません。皮肉な捕らえ方をすれば、崇が披露している知識の分をそぎ落とせばすごい薄い内容の短編になるかもしれません。
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| わたしのグランパ | |
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映画化もされた、筒井康隆の中編作品。破天荒な刑務所帰りの祖父とその孫娘との交流を描いた作品です。
・あらすじ
中学生の珠子の前に、ある日、突然現れたグランパ(祖父)はなんと刑務所帰りだった。だが、侠気あふれるグランパは、町の人からは慕われ、珠子や家族をめぐる問題を次々と解決していく。そしてグランパの秘密を知った珠子に大事件が襲いかかる。
さすが筒井康隆というべきなんでしょうね。とてもきれいにまとまった中編です。一概には言えませんが、文章はうまい人ほど短くまとめることができると聞きます。
中編のなかによどみなく流れる、珠子とグランパの日々のテンポは素晴らしく、あっと言う間に読み終えてしまいました。
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| 蓬莱洞の研究―私立伝奇学園高等学校民俗学研究会〈その1〉 | |
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あまり知らない作者さんでしたが、かまいたちの夜2のシナリオを手がけた人だとか。でも、そのゲーム未プレイですけどね。
・あらすじ
“常世の森”で続出する失跡事件、学園の秘密行事“蛭女山祭(ひるめやまさい)”中に現れる巨大な怪物、合宿中のいわくありげな旅館で発生する連続殺人!私立伝奇学園民俗学研究会を次々に襲う理不尽な事件に古武道の達人女子高生諸星比夏留と民俗学の天才高校生保志野春信が挑む。“かまいたちの夜2”の原作者が贈る学園伝奇ミステリの傑作。
短編の連作になっていて、まず目立つのがダジャレのオンパレード。古代日本神話をモチーフしたストーリー展開で、一応ミステリー風味ですが、けっこうなんでもありのハチャメチャストーリーです。
でもなんだか、初期設定とかが無理があったり、不要なものがあるんじゃないかなと思いました。
天才高校生の保志野春信は、第1話で民俗学研究会の顧問と喧嘩別れしてそのままなんですが、けっきょく話の流れで保志野の力を借りなくてはいけないんですが、部員ではない以上登場方法が限られてしまって、出番が少なくなるんですよね。
それならば、喧嘩別れさせずに部員として扱って主人公の比夏留とセットで行動させたほうがうまく話が流れたんじゃないかと、素人ながらに思ってしまいました。
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