| 新宿鮫 | |
![]() | 大沢 在昌 光文社 1997-08 売り上げランキング : 36,216 おすすめ平均 ![]() ス〜ッと読めちゃうけど... 作者を代表するシリーズの第一作 カタルシス。Amazonで詳しく見る by G-Tools |
大沢在昌の出世作。
新宿の防犯課に勤務する、一匹狼の刑事の物語。
・あらすじ
ただ独りで音もなく犯罪者に食いつく―。「新宿鮫」と怖れられる新宿署刑事・鮫島。歌舞伎町を中心に、警官が連続して射殺された。犯人逮捕に躍起になる署員たちをよそに、鮫島は銃密造の天才・木津を執拗に追う。待ち受ける巧妙な罠!絶体絶命の鮫島…。登場人物の圧倒的な個性と最後まで息をつかせぬ緊迫感
新宿鮫として新宿歌舞伎町の誰もが恐れる男鮫島。ハードボイルド系の物語で、単独行動とるタイプの話はいくつかありますが、この新宿鮫はその単独行動の理由がうまく出来ていると思います。
やや、荒唐無稽な理由ですが荒唐無稽すぎて変なリアリティがあるというか、そんな感じです。
初版の時期が古いので、小説の中の生活感がちと今と違う感じですが、良質の和製ハードボイルドとして楽しめると思います。
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| 灰よ、竜に告げよ―されど罪人は竜と踊る〈2〉 | |
![]() | 浅井 ラボ 角川書店 2003-05 売り上げランキング : 19,239 おすすめ平均 ![]() 感動 後味はさほど良くない。しかし…… おもしろい・・・んだけど。Amazonで詳しく見る by G-Tools |
されど罪人は竜と踊るシリーズ第2弾
前作では伝説級の強さを誇るドラゴンと戦ったわけですが、今回は誘拐事件を発端とした、陰謀劇に巻き込まれます。
・あらすじ
金欠病が続くギギナ&ガユスに、うまいぐあいに舞い込んだ大仕事は、咒式企業をめぐる誘拐事件の身代金引渡し役だったのだが……やがて事件は意外な展開を見せ始める。二人を巻き込む悪意のゲームとは!?
この作中の世界で、竜と同じく人々の脅威である1000歳を生きた長命竜とおなじくらいの脅威である「禍つ式」が今回のメインの敵ですね。
同じくして、主人公の前に立ちはだかる凶悪なテロリスト。彼がいかにして狂気に走ったかという過去のエピソードも同時に描かれ、主人公たちのエピソードと交互に描かれ、ラストシーンに向けて収束していきます。
相変わらず、救いがないというか鬱な内容ではありますが、以前にも別の本の時に書きましたが、そういう内容は嫌いじゃないので、けっこうこのシリーズは気に入ってます。
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| 黄昏の岸 暁の天―十二国記 | |
![]() | 小野 不由美 講談社 2001-04 売り上げランキング : 25,292 おすすめ平均 ![]() 続編、いつ出るんでしょう。待ちきれません! 読んでよかった! この世界をつくったのは誰か?Amazonで詳しく見る by G-Tools |
十二国記シリーズ第6弾。
ホワイトハート版は上下巻。今回は陽子が、十二国記の世界に訪れた時にはすでに、混乱の極致にあった戴国の話。
・あらすじ
反乱鎮圧に出かけたまま帰らぬ王、そして、消えた麒麟――。戴国の命運を案じ、将軍李斎は命を賭けて慶国を訪れる!
登極から半年、疾風(はやて)の勢いで戴国を整える泰王驍宗は、反乱鎮圧に赴き、未だ戻らず。そして、弑逆(しいぎゃく)の知らせに衝撃を受けた台輔泰麒(たいほたいき)は、忽然と姿を消した!虚海のなかに孤立し、冬には極寒の地となる戴はいま、王と麒麟を失くし、災厄と妖魔が蹂躙する処。人は身も心も凍てついていく。もはや、自らを救うことも叶わぬ国と民――。将軍李斎は景王陽子に会うため、天を翔る
第2弾である「風の海 迷宮の岸」の続きといったところでしょうか。強力な政治力とカリスマを発揮して、ドラスティックに戴国を立て直していく、そんなおりに国王驍宗は行方不明になり、泰麒は異世界に飛ばされる(現実の日本。かつて住んで家に)
そこで麒麟としては取り返しのつかないほどの汚濁にまみれてしまうわけですが、全体としては国王と麒麟が一斉に消えてしまった、謎を追いつつ、現代日本に住んでいる泰麒を救出するだけで、終わってしまいます。
戴国を覆う、大きな謎は解明されないままですので、続きはつぎの長編を待たなければなりません(2005/11/8現在)
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| 記憶の果て | |
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第5回メフィスト賞受賞作。
派手さはなく、それでいて本格もののようなセオリー通りに進むのでもなく、ただ淡々と物語が綴られます。
・あらすじ
親父が死んだ。自殺だった。俺は安藤直樹。親父が残したパソコンのなかにいるのは裕子。いや違う、あれは単なるプログラムにすぎない。でもプログラムに意識が宿ったのならば……。いったい彼女は何者なんだ!徹底した方法意識に貫かれたテクストが読者を挑発する
父親が残したパソコンの中の裕子。それがいったい誰なのか?この作品の最大の謎はそこであり、そこを突き詰めることによって、主人公安藤直樹をとりまく環境の謎も明らかになります。
安藤が惚れていた、浅倉幸恵についてはなにも語られません。彼女については次作の「時の鳥籠」で詳しく描かれます。
一番安藤が知りたかった謎が解き明かされたはずなのに、読後になぜか引っかかるものがあるのですが、それが何なのかはわかりません。
ただ、この世界観の話をもっと読みたいと思わせる、そんな作品だと思いました。
余談ですが、この記憶の果ての記事をTBさせてもらおうと、いろいろ検索したのですが、あんまり扱っているブログはなかったです。とほほ。
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| 図南の翼 十二国記 講談社文庫 | |
![]() | 小野 不由美 講談社 2001-01 売り上げランキング : 31,585 おすすめ平均 ![]() 一途な気持ち 苛酷なサバイバルの旅。冒険の基本 面白い・・・。Amazonで詳しく見る by G-Tools |
十二国記シリーズ第5弾。
長編ですが、陽子などの主要メンバーは出てきません。まったくの外伝ですね。でもけっこう好きな話だったりします。
・あらすじ
恭国は、先王が斃(たお)れてから27年。王を失くした国の治安は乱れ、災厄は続き、妖魔までが徘徊するほどに荒んでいた。首都連檣(れんしょう)に住む珠晶は、豪商の父をもち、不自由のない生活と充分な教育を受けて育った。しかし、その暮らしぶりとは裏腹に、日ごとに混迷の様相を呈していく国を憂う少女(むすめ)は、王を選ぶ麒麟(きりん)に天意を諮(はか)るため、ついに蓬山(ほうざん)をめざす
すでに陽子が十二国記の世界に来た時には、在位90年を迎えている恭国国王珠晶の話。当時、12歳でしかなかった彼女がどんな考えで国王になろうと思ったのか?
全体の流れは、冒険ものといったテイストをかもし出していますが、なんだか等身大の12歳の女の子の心情と吐露した青春ものとも言えるかもしれません。
今後の十二国記でキーパーソンとも言える人物もでてきますし、明朗快活な少女の冒険譚として面白いかもしれません。
ちなみに、十二国記はアニメ化されていますがこの「図南の翼」だけは外されています。
なぜかというと、主人公である陽子が出てこないから。
他の長編だと、なんとかアニメの構成で陽子を絡ませながらもストーリーを破綻しないようにアニメ化できたそうですが、さすがに陽子たちとほとんど縁のない恭国の話では、難しかったようです。
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