| 半島を出よ (上) | |
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| 半島を出よ (下) | |
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村上龍の久々の大作。
数年ほどの未来の日本。経済が破綻し緩やかに滅びの道を歩んでいる状態。その日本に北朝鮮の1部隊が上陸する。
・あらすじ
北朝鮮のコマンド9人が開幕戦の福岡ドームを武力占拠し、2時間後、複葉輸送機で484人の特殊部隊が来襲、市中心部を制圧した。彼らは北朝鮮の「反乱軍」を名乗った。
〈財政破綻し、国際的孤立を深める近未来の日本に起こった奇蹟〉
圧倒的なボリュームの大作でした。衰退する日本に対する北朝鮮の陰謀、そして北朝鮮の部隊が福岡に占拠し、うろたえる日本政府。
この事件が本当に起こったら、こんな展開になりそうな予感がしますね。作中では北朝鮮の部隊「高麗遠征軍」に対抗したイシハラグループがいましたが、現実にはそんなものないですからね。
膨大な登場人物と緻密な構成で描かれ、どっぷりとストーリーにハマって読み進めてしまいました。
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| 新宿鮫 | |
![]() | 大沢 在昌 光文社 1997-08 売り上げランキング : 36,216 おすすめ平均 ![]() ス〜ッと読めちゃうけど... 作者を代表するシリーズの第一作 カタルシス。Amazonで詳しく見る by G-Tools |
大沢在昌の出世作。
新宿の防犯課に勤務する、一匹狼の刑事の物語。
・あらすじ
ただ独りで音もなく犯罪者に食いつく―。「新宿鮫」と怖れられる新宿署刑事・鮫島。歌舞伎町を中心に、警官が連続して射殺された。犯人逮捕に躍起になる署員たちをよそに、鮫島は銃密造の天才・木津を執拗に追う。待ち受ける巧妙な罠!絶体絶命の鮫島…。登場人物の圧倒的な個性と最後まで息をつかせぬ緊迫感
新宿鮫として新宿歌舞伎町の誰もが恐れる男鮫島。ハードボイルド系の物語で、単独行動とるタイプの話はいくつかありますが、この新宿鮫はその単独行動の理由がうまく出来ていると思います。
やや、荒唐無稽な理由ですが荒唐無稽すぎて変なリアリティがあるというか、そんな感じです。
初版の時期が古いので、小説の中の生活感がちと今と違う感じですが、良質の和製ハードボイルドとして楽しめると思います。
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![]() | カレイドスコープ島―“あかずの扉”研究会竹取島へ 霧舎 巧 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
あかずの扉研究会シリーズ第2弾。
名探偵が2人いる設定のミステリー。名作獄門島をリスペクトした作品だそうですが、はてさて。
・あらすじ
連続殺人の万華鏡(カレイドスコープ)惨劇の光源を暴け!
八丈島沖にひっそりと隣り合う月島と竹取島。古くからの因習に呪縛され、月島の一族に支配され続けている双(ふた)つの島を、《あかずの扉》研究会の6人が訪れた時、血も凍る連続殺人の万華鏡が回転を始めた。一族に伝わる秘宝が島の後継者を次々と殺戮(さつりく)する怪!
優秀な頭脳が2人要るがゆえに、ストーリー上分けなければ簡単に謎解きが終わってしまうので、今回も後動と鳴海は別行動。
前作とはまったく毛色の違う、ミステリーで古典の匂いもさせつつ、自己流にアレンジしているところはいいのだけど、登場人物がけっこうたくさんいるのに、あまり能動的でない主人公のせいか描ききれていなかったり、あまり動いていないキャラが出てくるあたりは、改善されていません。
まあ、ラブコメは相変わらずです。
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| QED―百人一首の呪 | |
![]() | 高田 崇史 講談社 2002-10 売り上げランキング : 63,921 おすすめ平均 ![]() 面白くない パ・ズ・ル この本だけ読んだ読者は評価を誤るAmazonで詳しく見る by G-Tools |
第9回メフィスト賞受賞作。
一時期はやった、資料丸写し系(わたしが勝手に命名)のミステリーですね。京極夏彦以来流行りましたね。
・あらすじ
百人一首カルタのコレクターとして有名な、会社社長・真榊大陸が自宅で惨殺された。一枚の札を握りしめて…。関係者は皆アリバイがあり、事件は一見、不可能犯罪かと思われた。だが、博覧強記の薬剤師・桑原崇が百人一首に仕掛けられた謎を解いたとき、戦慄の真相が明らかに
薬剤師でありながら、日本史や古典情報の宝庫である崇となぜか巻き込まれる奈々、そして崇の親友にしてジャーナリストの小松崎の三人がメインで話は進んでいきます。
警視庁の警部が叔父だという、小松崎が事件に足をつっこんで崇たちも事件の解決するため、百人一首の謎を解き明かす。
事件としての内容は大した量ではありません。皮肉な捕らえ方をすれば、崇が披露している知識の分をそぎ落とせばすごい薄い内容の短編になるかもしれません。
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| 夢幻巡礼 | |
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チョーモンインシリーズ第4弾。
長編としては3作目にして、これ以降は長編は出ていません(2005/11/22現在)
・あらすじ
快楽殺人鬼の目標は能解警部を「壊す」!
人を殺すことが、こんなにも、おもしろいとは思ってもみなかった。能解(のけ)警部の部下・奈蔵渉(なぐらしょう)は警察官でありながら、連続殺人鬼。自己の狂気を冷徹に見つめながら犯行を続ける奈蔵の、究極の目標は誰なのか? 複雑巧緻なトリックをちりばめた驚愕のサイコミステリ。大人気の「神麻嗣子(かんおみつぎこ)シリーズ」番外編。
作者本人が認めている、保科たちの最後の敵、快楽殺人者奈蔵渉の過去を描いています。
彼か、いかにして能解匡緒と出会い保科や神麻嗣子の敵となる存在になるのか?
西澤氏のもう一つのシリーズである匠千暁シリーズでも同じテーマが描かれていますが、母と子の近親相姦。
これが、奈蔵の狂気の源泉になっている気がします。
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